Prosopocoilus inclinatus inclinatus
本土ノコギリ
岐阜県各地
WILD

 

今年はカブトムシ、ミヤマ、アカアシ、コクワといったおなじみの虫は採れたのにノコだけ採れませんでした。そんな中、知人から巨大な♀をもらったのでブリード開始。
なかなかデカイ。現在はすでにお亡くなりになっており、他の虫にまぎれて冷凍庫にいるはず(行方不明)。発見したら大きさを測ってみよう。
たくさんとれても世話できないので100均タッパー + 他クワ喰いカスマットのみの簡易なセットにしました。転倒防止用に樫の木を入れて完成了!これを26℃くらいで管理しました。

その後♂ももらったので追いがけ用に投入しましたが、幼虫が見え始めた時期から判断すると、採集時にはすでに交尾していたみたいです。
♀を投入後33日目に♀の死亡を確認。その後16日たってから割り出しました。その結果、幼虫13個体を回収しました。
回収した幼虫は頭の大きさが♂っぽかった数個体を1100ccの容器に、残りは860ccカップへ投入しました。エサは全てアンテマットです。前回はずーっと26℃ぐらいで飼育して羽化までもっていきました。結果は小さめの個体ばかり…。そのため今回は常温で維持してみます。低温を経験させることにより前回よりは大型化すると思うのですが、どうなるでしょう。

2009.07.02追記
その後、♂っぽかった幼虫3個体は暖房無しの常温環境下に置きました。あまり温度を測っていなかったので正確にはわかりませんが、最低で15℃ぐらいまで下がっていたようです。一方、残りの幼虫は暖房ありの部屋の一番冷えるところにおいておきました。こちらはまめに温度を測り、最低で21℃まで下がっていました。

暖かくなってきてしばらくすると徐々に蛹化・羽化し始めました。かなり♂に偏っています。ひょっとしたら全部♂かもしれません。トカラは♀ばっかりなのに…。
とりあえず現時点での最大♂で体長62mm。この個体は1齢で割り出した後発酵マットを詰めた860ccカップに投入し、最低温が21℃の環境にて投入後240日で羽化しました。飼育では初の大歯型です。実にカッコイイ。

<続く>