◆エサを加工する◆


硬い人工飼料を砕くのに有効

うちでは稚ザリやエビのエサとしてテトラ社のプランクトン・フードのような粒が細かい人工飼料と、砕いて細かくした人工飼料を与えています。始めはエサを砕くのに乳鉢を使っていましたが、最近は大き目のすり鉢 + すりこぎで砕いています。両手を使って砕くことができるのでずいぶん楽になりました。
 

5〜6種類の人工飼料がミックスされてます
砕いた人工飼料は茶漉しやザルで篩って粒のサイズを揃えてから使っています。こうすることで与える個体に対して使い分けられるようになりました。
 

オリジナルのエサを作れるのが醍醐味でしょうか

砕いたエサは主に稚ザリに与えているのですが、成長が早いため最も細かいパウダー状のエサはすぐに出番が無くなり余り気味でした。 そこで水分を加えてこねたあと乾燥させ、タブレットに加工して消費してます。この方法はこねる際に色々な素材を練り込めるのが楽しいです。例えば、
・細かすぎるもの
・液状のもの
・単体では嗜好性が低すぎるもの
・浮上性のエサを沈ませたい
などなど一緒に練り込んでしまえば強引(?)に食べさせることが可能です。

 

マウスを乗せるとロールオーバーします
こねて作ったエサはラップせずに冷蔵庫に入れておけば数日で乾きます。しかしこの方法では完全に水分が飛ばないのですぐに使い切ったほうがよさそうです。

完全に乾燥させたい時には写真の簡易乾燥機を使ってます。タッパーの中にPC用のファンを取り付けてあり、中にシリカゲルを入れて使用します。これは標本の乾燥用に試作したものなのですが、ほとんど役に立たずお蔵入りしてました。しかしエサの乾燥には有効で、まるで封を開けたばかりの煎餅のようなパキッとした感じにまで乾燥してくれます。
 

この乾燥させた自作エサを水中に入れるとどうなるのでしょうか。写真左はパウダー状のエサを水でこねて乾燥したもの、右はつなぎとしてご飯粒を練りこんだもので水中に投入後1時間が経過しています。一見大差ないように見えますが…。
 
触るとこの通り。つなぎ無しだと表面から徐々に粉に戻っているのに対し、ご飯粒を練り込んだ方はそれなりに形を保っています。そのため、左のつなぎ無しは表面を少しづつ削って食べるエビやプレコに、左のつなぎ有りはザリガニやタナゴに与えています。つなぎ無しの方は最終的には粉に戻ってしまうので食べ残されると厄介です。