Prosopocoilus zebra nobuyukii
ノブユキゼブラノコギリ
インドネシア・ジャワ島
WILD

オークションで1ペア購入

しばらくは新しい種の導入を控えようと思っていた矢先、まあまあ安く売っていたのでリベンジを果たすため購入しました。結局送料が高くてトータルではそんなに安くは無かったけど。でも、やっぱり実物はカッコイイですね。前回は原名亜種でコケているので、今度こそ新成虫を拝みたいです。
ワイルドなので交尾させずに産卵用のケージへ投入しました。ケージはいつもの100均ケースです。そこに、くわMATを底3cmくらい堅詰めし、軽く加水したレイシ材の破片をおいてくわMATで完全に埋めました。転倒防止用の園芸ネットと餌を入れて完成了!温度は大体26℃前後で管理しました。

上のケージを組んでから数日後、♂がお亡くなりになりました。ゼリーの上でひっくり返ってしまい、ゼリーと背中がくっついた状態で起き上がれずに力尽きた模様です。こういうこともあるんですね。
2週間後。マット表面にパウダーシュガーみたいなものが発生しています。菌糸なのかカビなのか??♀の安否が気になりますが…
ケース側面から材の削りカスを発見!材を削っているなら大丈夫だろうということでもう少し様子を見ることにしました。

2008.05.31追記
♀を投入後1ヶ月経過しました。ケージには菌糸みたいのがはびこり、しかもコバエも侵入してしまいました。なんかやばそうなので割り出し決行。
材には多数産卵した形跡がありました。しかしそのほとんどが写真のようにダメになっておりました。
中には生きている卵もありましたが、幼虫は発見できず。
結局卵4個を回収するにとどまりました。卵しかないということは環境が悪くて孵化するまでに死んでいるか、未受精だったかのどちらかでしょう。食痕のひとつでもあればはっきりしたのですけど、現時点ではわかんないです。取り出した卵は湿らせたティッシュの上で管理することにしました。うまくいくかな?

→その後、右の3卵は速効でカビました。左の卵は1ヶ月ぐらい経ったところで茶色くなって腐りました。なぜだぁー
2回目の産卵用ケージは約3リットルの米びつ。そこに「KUROSHIO」のアンテマット(1.6mmのフルイがけ)を底3cm硬詰めしました。そして超軟・芯ありのコナラを置いてマットで完全に埋めました。今回は材とマットの水分を少なめにしてみました。これを大体26℃で管理。
今回は絶対にコバエの侵入を阻止したいので、通気穴には0.14mm×60メッシュのステンレス金網を取り付けました。大体26度で管理。

2008.09.12追記
♀を投入後1ヶ月経過。ケース側面にはなにやら白い網目が…。
マット表面にもビッシリ。以前マットに発生していた綿毛のような菌糸とはまったくの別物です。
ちょっと掘ってみると乳白色のトロっとした液体が出てきました。この網目は血管みたいなものなのか?
数秒後。ドクドク出てきます。萎えるー。 あまりにもキモイので掘り起こせませんでした。とりあえず放置。
5日後、ケージに目をやると白い網目が消えていました。

そしたらやっぱりというかフタにはモコモコした物体が。後で調べて判明したんですが、どうやら変形菌(粘菌と呼ばれることもある)の1種だったっぽいです。ナウシカに出てくるアレです。このモコモコはいわゆるキノコと同じく胞子をばら撒く器官だそうです。

マットには白い網目はありません。あの菌たちは壁伝いに上に移動し、金網部分から外に出てキノコみたいな姿になったのでしょう。すげー。

このあと割り出してみましたが、♀は死んでおり材に齧った跡は見られませんでした。どうやら投入直後に死んだと思われます。…ということはこの1ヶ月間変形菌を育ててただけ?これでゼブラは2連敗です。

<終了>