Prosopocoilus spencei
スペンスノコギリ
ミャンマー・カチン
F3

ショップで購入

東南アジアのユミツノ系。大アゴの形に一目ボレして購入した。ガッシリとしていて先端が反り返っているところなんかがカッコよすぎます。その上、結構大型なのも良いですね。
購入した時すでに後食を開始していました。その後1ヶ月ほどゼリーを飽食させたあとペアリングをしました。♂♀ともに中々の大食漢(?)でした。ケージはいつも通り水ゴケを敷いたミニケースです。
投入後すぐにマウント体制をとっていました。順調ですねー。とりあえず1週間同居させました。

♀を離した直後♂が原因不明の急死。前日まで元気だったのになぜ?? あまりにも急だったのでほとんど写真を撮れませんでした(泣)。
産卵用ケージはダイソーのパッキン付きのタッパーを使いました。フタには穴を開けてコバエ対策に金属メッシュを取り付けてあります。とりあえず底3cmくらい硬詰めし、超軟・芯ありのコナラ材とやや堅め・芯なしのコナラ材を1本ずつ載せてマットで埋めました。マットは1.6mmのフルイにかけたアンテマットです。このケージを24〜26℃で管理。
♀投入から30日後、底に見えていた幼虫が2齢になりだしたので割り出しました。
柔らかい方の産卵木はボロボロになってました。ほとんど原型がありません。
上写真の材を割ってみたところ幼虫を数個体回収できました。材を入れて正解だったようです。
とりあえずマットと柔らかい方の材から2齢幼虫5個体、1齢幼虫6個体を回収。その後硬い方の材を割って10数個体回収できました。最終的に合計20数個体の幼虫を回収できました。その後数個体里子に出して、20個体ぐらいで飼育スタート。

♀がまだ元気に見えたので2回目の産卵へ。ケージはアンティローペ用に作っておいたものを使用(使う予定だったアンティローペ♀が急死したため)。ケージは3リットル米びつで、やや堅めのコナラ材1 + 1/2本を1.6mmフルイがけしたアンテマットで埋めました。このケージは28℃前後で管理。そして1ヵ月後割り出してみるも♀はすでに力尽きており、ボーズでした。

幼虫は♂と見られる1個体だけ発酵が進んだマット&20℃、残りは発酵が浅いマット&28℃前後で管理しました。割り出しから2ヶ月経過した時点でチェックしてみると後者のグループは何故か成長が極めて遅く、大きめの個体でも20℃で管理している個体とほぼ同じ大きさでした。これほど温度が違うのに、あまり差が無いのはおかしい気がします。その上約半数が死亡しておりました。これはマットがあってないor温度が高すぎなのではないかなぁ?手元には発酵が進んだマットが無いのでとりあえず後者の個体全部を25℃に移しました。これで落ちる個体が減ってくれれば良いのですが。



2009.04.11追記
上記のこともあったので1個体だけ砕いた産卵木で飼育してみましたが、ぜんぜん大丈夫でした。むしろ若干大きくなっているくらいです。この個体は35mmくらいと若干大きめの♀として羽化しました。

飼育途中から、試しにカワラ菌糸で育てた個体もなかなかよい成長でした。残念ながらこちらも全個体♀でした(泣)。
割り出し後、大体半年ぐらいでほとんどの個体が羽化しました。ほとんどの個体は餌替えを1回行いました。

この個体は最小の♂。30mmくらい。黒いスクアミラテリスといった感じです。
こちらは最大の♂で45mmくらいです。発酵が進んだマット@1100ccで餌換え1回・20℃で維持した個体です。残念ながら親の短歯50mmには遠く及びませんでした。
唯一出た長歯っぽい蛹。残念ながら蛹で死亡。一応長歯を狙って温度が一番下がる棚の奥深く(18℃前後)に入れておいたのですが、蛹室の状態が悪くて手遅れでした。触らなさ過ぎもよくないということか…

2009.12.26追記
その後、3ペア体制で累代に臨んだのですが、後食中に2♀を乾燥死させてしまいました。ラストの♀は少しだけ卵を産みましたが、回収した卵は全て孵化しなかったようでした。交尾が成立してなかったのかもしれません。かなり気に入ってたクワガタなのですが、無念です。

<終了>