Prosopocoilus confucius
コンフキウスノコギリ
中国・福建省
F2
オークションで幼虫を購入

かなり大型のノコギリクワガタで、♂の体長は最大で100mmを超えるらしい。短歯型好きのTwo-Pですが、横から見た大歯型♂成虫の大顎のフォルムに惚れました。大顎のカーブっぷりに造形美ってヤツを感じます。最終的には♂が横から見えるような標本を作りたい。そのためにも、♂はなるべく大型に育って欲しいところ。

オークションで落札した幼虫たち。この時点で1〜2齢で、雌雄は不明です。このままだと狭そうなのでとりあえず480ccのカップに移しました。そのとき追加したマットはHSエンタープライズさんのサイクロンベータというマットです。今後の土換えにはこのマットを使用しています。
幼虫をチェックしていたところ、脱皮直後の幼虫に出くわしました。頭部・脚部ともに色が無く、全身真っ白で白ザリみたい。なお、昆虫のアルビノはバッタくらいしか報告が無いそうな。不思議やね。
2〜3ヶ月後3齢になる個体が出てきました。それに伴って100円均一の3000cc米びつに移動しました。3齢になると♂と♀で頭部の大きさが全然違うので雌雄判別でき、♂3♀4とほどよく分かれてくれました。それにしても3齢になった♂幼虫の頭部はデッケェ〜。

♂は大きく育って欲しいので、26〜28℃で管理・2週間毎にマットの2/3を交換しました。

♀はスペース上の問題もあったので、28〜32℃というちょっと過酷な環境で管理することに。マットは1ヶ月ごとに1/2ほど交換しました。
3齢になってから約3ヶ月で♀の中に蛹になる個体が出てきました。いずれの個体もケース底に蛹室を作ったので、人工蛹室に移動させました。ローゼンで経験した羽化不全はもう繰り返したくないっす。

♀4個体のうち、1個体が蛹室で死亡。連日30℃超えてましたから、暑さに耐えられなかったのかも。
蛹になってから2週間ほどで羽化しました。現在までに♀2個体が羽化。しかし、いずれの個体も符節や翅が変形していました。左の写真の個体は左前脚の符節があさっての方向を向いています。高温下で蛹化・羽化した影響でしょうか?でも羽化してくれてよかった。
♂はというと、まだ幼虫です。最初からわかってましたが、先に羽化した♀とのペアリングは無理ですね。現在のところ、3齢に加齢してから7ヶ月たってます。黄色っぽいから蛹化が近いのかと思いきや、この状態で3ヶ月ほど経過しています。なんとなく最近しぼんできているような気がする。そして♂幼虫3個体のうち、1個体は前蛹状態で蛹室を暴いてしまったことが原因でお亡くなりになられました。残った♂幼虫は2個体。

2007.06.23追記
上の写真から約4ヵ月経ちましたが、まだ幼虫です。上の写真と比べるとムチプリ感が薄れてきているような
。温度は26℃前後なので休眠してるとは考えにくいです。やはり蛹化には何らかの刺激が必要なのでしょうか?そこで、20℃前後に2週間おいた後、再び26℃に戻しました。

そしたら2個体いた♂幼虫のうち1個体がやっと蛹化してくれました。ケース底に蛹室を作ってたので蛹化後1週間経過した時点で人工蛹室に移動。一方、もう片方の♂は土になってました。ヤレヤレだぜ…。
蛹化から3週間後、無事に羽化してくれました。しかし大顎の根元が曲がっています。なにしろ大型のクワガタが羽化するシーンを見るのは初めて。これが普通?かとも思いましたが心配になったので大顎を伸ばせるような体勢をとれるように移動させました。
そしたらまっすぐになりました。羽化直後の大顎って水風船みたいなものなんですねぇ。それにしても固まる前の大顎は熱せられた鉄みたいでなかなかキレイです。
2007.07.13追記
固まったみたいなので横から激写。大顎の曲線っぷりが芸術的です。本当にいいクワガタだ…(゚ーÅ)

結局、1齢幼虫でうちに来てから羽化までに1年5ヶ月かかりました。そして肝心なサイズはというと80mmをちょっと超えたぐらい。100mmを超えるといわれる本種にしてはまだまだといったところです。リベンジしたいところなのですが、スペース的・金銭的にキビしいです。約10ヶ月前に羽化した♀はすでに死んでおり、新たなる♀も買わなければいけないし。次やるときはじっくり腰をすえて育ててみたいです。

<リベンジを心に誓いつつ終了>