Prosopocoilus biplagiatus
ビプラギアトゥスノコギリ
インド・アッサム

F3

 

前の世代からは4ペア得られたので、安心してブリードに挑むことができます。この世代ではなかなか出ないといわれる長歯型を羽化させることにチャレンジします。結果やいかに?
成虫は羽化後2ヶ月くらいで活動を開始しているかのように見えました。しかし、ゼリーを食べてはいるようなのですが、それほどガツガツ食べるでもありませんでした。このような活動しているんだかしていないのか判断できない状態が約4ヶ月続いた時点で最初に羽化した羽化不全の♂が死亡。このまま寿命を迎えられても困りますので比較的活動していた1ペアを1週間同居させました。

交尾は確認できませんでしたが、♀のみを産卵用ケージ(3リットル米びつ)に投入しました。マットは1.6mmのフルイにかけたアンテマットで、底3cmくらい固詰めした上に樫の木の芯を置いてマットで完全に埋めました。これを大体26℃で管理。
これが樫の木の芯(殺虫済み)です。すごいいっぱい貰ってどうしようかと思いましたが何とか利用方法を見出しました。辺材部はそうでもないですが、芯の部分は木へんに固いと書くだけあって超固いです。多分幼虫は穿孔できないでしょう。マット産みの種類なら産卵の足場(?)にしてくれるはずです。他にも転倒防止の足場やBBQの燃料としても使えます(笑)。
♀投入から2週間後、ケース越しに卵を確認。あまり餌を食べていた形跡がありませんでしたが、どうやら成熟していたようですね。もともとあんまりゼリーを食べない種類なのでしょうか?

BE-KUWA等を参考にすると、長歯型は菌糸を用いて低温で飼うのが良いみたいです。ちょうど季節的にもいい感じですので、菌糸の準備が出来次第割り出す予定です。

2009.12.26追記
得られた幼虫は主に4グループに分けて飼育しました。飼育容器は全て480ccカップを使用しました。

<飼育条件>
26℃前後;発酵マット
20℃前後;発酵マット
室温(最低温度10℃くらい);発酵マット
室温(最低温度10℃くらい);KBファームオオヒラタケ

発酵マットグループは各10個体、オオヒラグループは4個体です。

その後20個体ぐらい♂が羽化しましたが、全て写真のような短歯型でした。がっかりです。写真は最大の♂36mmで、20℃前後のグループから出ました。

横から見ると頭部の形が面白いです。前胸との接続部分はけっこう厚みがあるのですが、途中から急に傾斜して大顎基部はけっこう薄くなっています。
こちらは最小の♂27mmで、室温オオヒラグループから出ました。低温 + 菌糸という期待度大の組み合わせだったのですが、残念な結果となりました。長歯への道は遠いですね。

<続く>