Prosopocoilus anthilope anthilope
アンティローペノコギリ
コンゴ
F1&F3
F3はオークションで落札
♀が絶えたため累代をやめようかと思ったが、運よく♀を入手できたのでめでたく続行となった。なお、本種をP. anthilopus と しているサイトも見受けられた。どちらが正しいのかは私にはわからないが、こうなった原因はおそらく属名と種小名の性の不一致だと思う。
♀は羽化後4ヶ月ほど経過しており、後食を開始していた。10日ほど十分にエサを与えた後交尾させることに。交尾用ケージは小プラケに♂1♀2を投入。このケージで2週間同居させた。
その後皮を剥いだ産卵木をほぼ全て他クワの食いカスマットで埋めたケージに♀を移動した。ケージは小プラケで、材への加水は軽めです。このケージを大体26℃で管理。

だが、2♀のうち片方が産卵用ケージに投入後1週間で死亡。材にもかじった跡は無かった。
移動後♀はしばらくゼリーを食していましたが、その後産卵木に穿孔していきました。ローゼンを髣髴させる、なかなかパワフルな穴掘りですね。

穿孔してから約1ヵ月後、♀が地上に出てきていました。ここで♀を取り出し、死んでしまった片割れのケージに移動させてみました。そしたら再度穿孔していきました。元気でなにより。

前回穿孔していった方のケージはとりあえず放置して、ある程度幼虫が大きくなってから割り出す予定です。どれくらい産んでいるのか楽しみですねぇ。

2007.11.04追記
♀を出してから1ヵ月後、1個目の産卵ケージを暴いてみたところ、2齢幼虫3個体、1齢幼虫1個体が出てきました。
出てきた幼虫はクヌギ廃ホダで増量したカワラカップ480ccに入れました。ちなみに左側のカップはうまく全体に菌糸がまわってくれたのですが、右は菌糸の成長が途中で止まってしまったものです。まぁ以前育てた時はクヌギの廃ホダだけで成虫まで育ってくれましたので、菌糸がまわってなくても無問題でしょう。

現在♀成虫は3回目となる産卵用ケージにて飼育中です。今までの産卵で消耗したのか、材に穿孔することなくひたすら餌を食べ続けています。

→3つ目の産卵ケージに投入後ほどなくしてお亡くなりになりました。産卵の痕跡はありませんでした。 ♀を出してから1ヵ月後2回目の産卵ケージを暴いてみたところ、1齢幼虫2個体を回収できました。これも増量カワラカップへ。これらの幼虫は大体26℃で管理。
2008.04.06追記
現在までに♀が2個体羽化しています。この個体は2齢幼虫で回収し、増量カワラに投入後144日で羽化。
この♀も上の個体とほぼ同じ条件で羽化してきました。鞘羽に水ぶくれみたいのができてしまいましたが、動きに異常は見られません。大丈夫そうです。

現在2♀とも羽化後1ヶ月が経過していますが、まだ後食はしていません。

♂とみられる幼虫はカワラカップを100日前後で食い尽くしました。そのため白い部分が無くなったカップから順に喰いカスと「くわMAT」を混ぜ、860ccのカップへ投入しました。現在、3♂が蛹になりましたが、1♂が蛹室内で死亡し、残りの2♂が羽化待ちといったところです。あと幼虫(たぶん♀)が1個体います。

2008.05.03追記
この個体は2齢で割り出し後増量カワラ480ccに投入。約100日後にくわMAT追加&860ccに投入し、2週間後に蛹室形成。その後42日で羽化しました。大きさは40mmをちょっと超えました。それにしてもカッコイイ。末永く飼っていきたいですね。
この個体も2齢で割り出し後増量カワラ480ccに投入。約100日後にくわMAT追加&860ccに投入し、63日後に羽化。大きさは上の個体とほぼ同じなのですが、頭部がやや幅広で顎の形に若干の違いがあります。この個体の方が大顎のディティールがカッコイイですな。

残りの♀と思われていた幼虫はお亡くなりになられたので最終的に♂2♀2という結果でした。

<CBF1へ>