Prosopocoilus anthilope anthilope
アンティローペノコギリ
コンゴ
WILD
オークションで落札
アフリカ原産のノコギリクワガタで、アゴの形がとっても魅力的。目標はペンチのような太い中歯型を羽化させること。

アフリカにはセネガル、ナタール、フォルケプス(※)などアンティローペと同じようなアゴの形をしたノコギリが多く生息しているようです。今後はそれらの種にも挑戦したいので、アンティローペでブリードのコツをつかみたいところです。
※フォルケプスは東南アジアでした。
ブリード方法をネットで調べたところ、材産みであることがわかりました。そこで、柔らかめの産卵木を皮を剥がずに数時間加水させたあと、立てた状態で8分目までマットに埋めました。ケージはいつもの100均ケースです。

♀は材と皮の間をかじりながらもぐって産卵していたようです。そのため、最終的には材の皮は♀によって全てはがされてしまいました。

このペアはブリード開始後約4ヶ月でお亡くなりになられました。その間ケンカは無かったようです。ペアの死後割り出してみたところ、材から幼虫を10個体回収できました。
幼虫は産卵に使用した産卵木を砕いた物で飼育するグループと、マット(HSエンタープライズさんのサイクロンベータ)で飼育するグループに分けました。容器は480ccのプリンカップで、気温は27℃ぐらいです。

2ヶ月ほど経過すると3齢になる個体がでてきました。そこで♂♀判定をしてみると、産卵木グループに♂が2個体で、残り8個体は全てが♀っぽい感じでした。かなり♀バイアス…。

♂っぽい固体は写真のようにスクスク成長しており、餌が足りなくなってきたので「くぬぎ純太くん」を追加して860ccのプリンカップにお引越ししました。どうやら朽木オンリーの飼育でもOKみたいですね。
そして割り出しから約5ヵ月後、マット飼育グループの♀が羽化し始めました。

一方♂とみられる幼虫はまだ蛹化する気配がありません。早く成虫の姿を拝みたいのですが、どーすることもできません。

♂の幼虫はかなり成熟してきているようでしたが、なかなか蛹になりません。これは何か刺激を与える必要がありそうだと思い、今まではわりとパサパサした状態だったものを加水してしっとりとさせてみました。その結果これが効いたかどうかは定かではありませんが蛹化してくれました(偶然か?)。

♂2個体のうち1個体は底に蛹室を作っていたので人工蛹室に移しました。なんかローゼンの蛹に似てますね。

大体26〜27℃で管理していたところ蛹化から約20日で羽化しました。大アゴの形はTWO-P好みでサイズはまあまあといったところです。しかし、先に羽化していた♀が管理不足により全滅しており累代は厳しい状況です。参ったな…

<続かないかも?>