Odontolabis siva
シヴァオニツヤ
ミャンマー・チン州・ティディム・ピンピ村
WILD
オークションで2ペア購入
頭部や胸部の側面にトゲがあり、体も大きめなのでけっこういかつい感じがするクワガタ。本種の短歯型は写真のようにまるでペンチのようなゴツさがあってなかなかイカス。本種は通称シバオニと呼ばれているけど、シヴァオニと呼んだほうがかっこよい…と思う。
オークションにて購入後、とりあえずゼリーを入れてキープしておいたところ、次の日マット上に卵を発見。こんな狭いところで産卵するとは、相当我慢できなかったのだろうか?厚さ2cmほどのマットからも数個の卵を回収。もう一方の♀も同様に産卵しており、両♀ともに交尾済みと判断。♂の顎の形からして♀とケンカしたら致命傷を与えかねないような気がしたので、♀は交尾させることなく産卵用のケージに投入することにした。
カップの中でも産卵するぐらいだから、狭くてもいいだろうということで産卵ケージは1500ccのボトルを使用してみた。マットは他のクワガタ幼虫の食いカスをフルイにかけた物を使用。水分は少なめで、サラサラした感じがあるぐらいにしました。

その結果、 こんなケージでもバンバン産卵し、週1回の割り出しで十数個ずつ回収できました。最終的にこの♀からは80卵ほど回収。体長が55mmと大きめだったから産卵数も多かったのでしょうか。
回収した卵は大体10個ずつ、産卵に用いたマットごと200ccのカップに収容して孵化を待つことに。

もう一方の♀はいつもの100均ケースを使用。マットはこちらも他クワの食いカス。この♀からは現在までに70卵ほど回収。まだ産んでいます。ホントによく産むなあ〜。

→その後、90卵ぐらい産卵したところでお亡くなりになりました。

気温26〜28℃ぐらいでキープしたところ、大体2週間で孵化し始めました。どうやら両♀ともに交尾済みだったようです。卵の孵化率は記録していませんが、7〜8割の卵が孵化している感じです。そして孵化が始まってから大体2週間後に2齢になり始めました。さすがに200ccのカップに2齢幼虫が数個体〜十数個体は狭すぎるので、860ccのカップに移動しました。移動に伴って追加したマットは今回も他クワの食いカスをフルイにかけたものを使用。
860ccのカップに移動してから約2週間後の様子です。本種の幼虫は各個体が一定のスペースを確保しており、それぞれのスペースは厳密に区分けされているように見えます。互いのスペースをどのように認知しているのでしょうか?
860ccのカップに移してから約1ヵ月後、3齢になり始めました。これぐらいまで成長するとカップの中はギュウギュウ詰め状態でした。そのため、860ccカップからいつもの100均ケースに移動しました。追加したマットは今までと同じく他クワの食いカスをフルイにかけたものです。

2007.03.03追記
上の写真から約4ヵ月後、ケージを暴いてみました。その結果、27℃前後で管理していたグループは全滅していましたが、18℃前後で管理していたグループはそれほど落ちていませんでした。27℃は本種にとってキツかったのか、それともマットが発酵してやられてしまったか…いずれにしろ今後は低温ぎみで飼育していこうと思います。生存していた18℃のグループの個体は、低温のためかあまり成長してませんでしたが、着実にケツがぷりぷりしてきています。
スペース的な問題とマット換えのショックを減らすために全個体を衣装ケースでまとめ飼いすることにしました。追加したマットは月夜野きのこ園さんの「きのこマット」30リットルです。ここに今まで飼育していたマットごと幼虫20個体を投入しました。これで、成虫まで土換えはしない予定ですが、果たしてどうなるか…??
2007.05.11追記
羽化まで掘り起こさないでいるつもりでしたが、気になったので掘り起こしてしまいました。しかし、掘れども掘れども生命反応はナシ。……むなしい。いろいろいじらないほうが良いだろうと思ってましたが、ちょっと放置しすぎだったか。ツヤクワは採卵できたとしても今のところ必ず3齢幼虫でコケてます。3齢〜蛹化までをいかにして問題なく管理するか、というのが最大の課題です。

<終了>