Odontolabis imperialis imperialis
インペリアリスツヤ
インドネシア・ボルネオ島
WILD

オークションで1ペア購入

鞘翅はタランドゥスばりに強い光沢があって美しい。特徴的な点としては腿節の中心が黄色に染まっているのが面白い。…が、TWO-Pが苦手なコイツ(※写真)に似ていてちょっと嫌。ネットからの情報ではブリードが難しい種とされています。でも試行錯誤するのもまた楽し、です。

※シロモンオオサシガメ…無表情かつ集団で獲物の体液をチューチューするのが何とも…
ツヤクワは♀に当り外れがあると言われており、外れだった場合何やっても産まないとか。しかし、今回の♀はじっとしてくれないほど元気です。コイツは期待が持てる!

ケージはいつもの100均ケースを使いました。マットは他クワの食いカスをフルイにかけたものを使用。水分量はちょっと少なめで握って固めても容易に崩れるくらいにしました。そこにゼリーと転倒防止用の鉢底ネットを投入しました。ワイルドなので♀は交尾済みと判断し、♀単体を投入。温度は26℃前後で管理しました。

そして2週間後、ひっくり返して産んでいるかチェックしてみました。しかし、結構マットに潜っていたのにボーズでした。ん〜 一筋縄ではうまくいきそうにないな…。そこでネットで情報収集してみると"赤枯れ"が有効であるとの記述が。先人に感謝です。
m(_ _)m

赤枯れ=赤く枯れた材?……おぼろげながら山にたくさん落ちているのを見た記憶があります。まさかこんな物にハァハァするようになるとは1年前には思いもよらなかった…。とりあえずカピカピに乾燥した材をタッパー一杯分拾ってきました。どうやら樹種は松の1種みたいです。針葉樹なのでなんか良くない物質が含まれているかもと思いましたが、臭いをかいで見ると針葉樹独特のヤニっぽい臭いはしなかったので大丈夫と判断しました。
そのままでは使えないのでミキサーで粉砕して粉末状にしました。これでこのミキサーは蟲専用に…。なんだか一抹のむなしさが感じられた瞬間でした。そして粉末状にしたものに加水してみるとほのかにヤニっぽい臭いが感じられるようになりました。これはマズイ?と思いましたがミキサーを犠牲にした以上このまま使わないのも何だかなぁ。結局今まで使用していた食いカスマットと1:1で混ぜて使っちゃいました。

そしてまた2週間後にチェックしてみると、やはりボーズでした。このままじゃ駄目っぽいので今度はマットを握ると団子になって崩れないぐらいに加水してみました。
そしてまた2週間後にチェックしてみると、産んでました。
\(^o^)/ 加水が効いたのでしょうか?

とりあえず産んでいることがわかったのでしばらく放置して様子を見ようと思います。 産卵を確認できてから約50日後に♀が死亡。うちにきてから約4ヶ月の命でした。

ある程度まで育ってくれていればその後のマット換えなどに耐えてくれると思ったので、しばらくはいじらないことにしました。そして、♀の死後1ヶ月待ってからケージを暴いてみましたが、いくら探しても生体反応は無し。完全に遮光するためアルミホイルで覆ったりしましたが無駄無駄でした。マットがお口に合わなかったのでしょうか。無念…。

今のところツヤクワ全敗です。飼育が容易といわれる種で一通り累代を成功させて、感覚を掴む必要がありそうですなぁ。

<終了>