Lucanus maculifemoratus
ミヤマクワガタ
岐阜県本巣市根尾
WILD

灯火採集でGET

以前採卵に挑戦した時は5♀から5幼虫と実にイマイチな結果でした。しかも幼虫は速効で消えるし…。ということでリベンジです。今年はミヤマ・アカアシ狙いで灯火巡りに行き、小雨が降るという寒いコンディションの中、何とかGETできました。
ミヤマでは♀殺しを何回も経験しているので、♀は交尾はさせずにそのまま産卵用ケージに投入しました。産卵用ケージは3リットル米びつで、1.6mmのフルイにかけたアンテマットをケースの8割ぐらい固詰めしました。「ミヤマは低温さえにすれば普通のマットでも産む」という説を信じてこれを18℃で管理。

しかし、♀はゼリーを食うばかりで一向に産卵の気配がありませんでした。もしかしたら未交尾だったかもということで同居させてみるとあっさり交尾しました。どうやら未交尾だったぽいです。1週間同居させたあと再び産卵用ケージへ戻しました。
♀を投入してから81日後、野外の気温も下がってきたので割り出しました。もう2齢になってる個体がいますね。
1齢2齢あわせて30個体の幼虫がいました。ミヤマの2齢は始めて見ました。頭の色が濃い。
得られた幼虫のうち2齢7個体を産卵に用いたマットを詰めた480ccカップに入れました。そして実験的に2齢2個体をカワラ菌糸に投入。これらは室温(20℃以下)で管理。

2009.12.28追記
その後、夏季はワインセラーにより16〜20℃で管理しました。そして 1年目の夏に1個体だけ羽化しました。この個体はカワラに入れて育てていた個体で、気付いたときにはカワラが劣化して泥のようになっており環境の悪化で早期に羽化したっぽいです。
残りの8個体は2回目の冬へと突入しています。現在は押入れの中の発泡箱にて常温管理中です。性比は♂1♀7と超♀バイアスです。♂は1100cc、♀は200ccの容器で育てています。
フタを閉めた状態。来年の春か夏には羽化してくれるはずです。特に1個体しかいない♂には無事に羽化してほしいですね。

<続く>