Cyclommatus mniszechi mniszechi
トサカホソアカ
台湾・彰化県
F5
 
この前羽化してきた成虫同士でブリード開始。F5同士の交配なので近親交配の悪影響が心配されますが、カブクワは近親交配に強いようなのでこのままやっちゃいます。
羽化した成虫は羽化後約2週間で餌を食べ始めました。2週間ほど餌をとらせたのち産卵させることに。ケージはいつもの100均ケースに他クワの食いカスをフルイにかけたマットを硬めに詰めたものを使用しました。多湿を好むとのことだったのでマットに加えた水分量は大目に。このセットを2つ作り、それぞれに♀を1個体ずつ入れ、♂はどちらかのケージに交互に入れました。そしたら事件が…
♂♀揃った写真を撮ろうと♂の前に♀をポロっと落とした瞬間、なかなかの早業で♀をリフトアップ!なかなか目がいいな。しかしケンカしたのはこの時だけらしく、その後は仲良くしておりました。
セット後約1ヶ月で♀が死亡し、ケージを暴いてみたところ2つのケージから40個体ほどの1齢幼虫が得られました。とりあえず480ccのプリンカップにてまとめ飼いです。温度は室温で管理。

しかしその後幼虫がバタバタ死に始めました。そこで茶色っぽい朽木を砕いたようなマット(メーカー不明)に移したところ死亡は止まりました。どうやら他クワの食いカスマットがよくなかったっぽいです。この時点で幼虫数は半分以下になってしまいました。
割り出し後約4ヶ月で写真のような状態になりました。この時点で♂♀判別し、♂は480ccカップで単独飼育、♀は860ccカップに4個体ずつ入れてまとめ飼いにしました。この時点で季節は冬。気温は大体16℃ぐらいだったと思いますが、その後2ヶ月ぐらいほとんど成長していなかったような気がします。台湾の虫に16℃はキツかったのでしょうか?
そこで26℃の環境に移したところ、各幼虫が一斉に蛹化し始めました。
一部の個体は急激な温度変化に耐えられなかったのか蛹室内で死亡していましたが、10数個体が無事に羽化しました。大きさもまずまずで、一安心です。羽化してきた個体のうち1個体だけホワイトアイが出現しました。ホワイトアイは1遺伝子座での劣勢な形質とされていることから、おそらく親のいずれかのペアがノーマル/ホワイトアイのヘテロだったのでしょう。しかし不気味だな…

結構好きな虫なのでこのまま累代していこうと思いますが、現在の成虫がF6なので次はF7か…。大丈夫かな?