Allotopus rosenbergi
ローゼンベルグオウゴンオニ
インドネシア・ジャワ島
WILD
昆虫フェアでペアを購入 &♀2個体 を追加購入
黄金色のボディーがかっこいいクワガタ。今はこんな虫が買えてしまうんですね。
本種のブリードですが、初心者であるTWO-Pにはハードルが高かった気がします。そして、結構お金がかかった。

昆虫フェアでペアを購入したものの、翌日に♀が死亡。(ToT) …というわけでいきなりブリードできない状態に陥ったが、MantidManiacs管理人KAZ氏のツテにより♀2個体をゲット。

とりあえずインターネットの情報を熟読してお勉強。どうやらケージに水を吸わせたカワラ材なる物を入れて♂♀を投入すればよいらしい。その通りにしてみると、あっさり潜って行ったのでした。この虫は暑いとだめらしいということで、ケージは23℃一定で管理。
前回産卵させた2個体の雌からは、結局、4個体の1齢幼虫と数個の卵をゲットできました。幼虫は潟uリーダーズファームさんの大夢Kカップに投入。この時回収した幼虫は無事に成長してくれましたが、卵は全て孵化することなく死んでしまった。どうやら本種の卵はデリケートみたいなので、TWO-Pのような初心者は卵での回収は避けたほうが良かったっぽい。
そして2回目の産卵。今回はスペース的な問題もあったので、カワラ材がギリギリ入る100均ケースで行いました。前回よりもずいぶん狭くなりましたが、ちゃんと潜っていってくれました。今回は卵での回収を避けるため、♀が潜ってから40日待つことに。
産卵2回目の結果、2♀から1個体の1齢幼虫を回収できました。どうやら2個体とも穿孔してからすぐに死んでしまったみたいです。このとき回収した幼虫は割り出し中に床にダイブして、口から液体をゲロってました(写真右のシミ)が、その後無事に成長してくれました。これで得られた幼虫は合計5個体。
その後回収できた5個体の幼虫はスクスク成長し、菌糸カップ投入後約1ヵ月半で800ccの菌糸ボトルに入れ替え。菌糸の種類は変えないほうが良いという情報があったので今回も大夢Kを使用しました。このまま成虫になってくれるだろうと思っていましたが…

2ヶ月ほどで800ccを食い尽くしたため、今度は1500ccのボトルに投入。このボトルが確か1本900円ぐらいしました。このように1個体につきガツンと出費するというのは熱帯魚の飼育には無い感覚だと思います。それにしてもお金がかかるな…という思いがふつふつとわき上がってきます。確か諺で「コンコルドの誤り」というのがありましたが、それと同じようなジレンマを感じます。でも、ここまできたらもう後には引けません。

ようやく蛹になる個体が出てきました。5個体中1個体は800ccのボトルで蛹化しました。後は羽化を待つだけだと思ってましたが、そんなに甘くないのでした。

羽化不全続出!!後で知ったことですが、菌糸ボトルの底に蛹室を作ったときはボトルをひっくり返すとか人工蛹室に移す等の処置が必要だったらしいです。結局蛹化した5個体のうち3個体が羽化不全によりお亡くなりになられました。たった1つのケアにより救えていたかもしれないと思うと悔しい〜!!
羽化第1号の♂。割り出しから羽化まで約8ヶ月かかりました。大きさのわりには羽化までが早いですね!あんまり大きくないけど無事羽化してくれてよかったです。この深緑っぽい色がなんだかアーミーっぽいカラーリングで実に渋い。大顎もTWO-P好みの形です。
羽化第2号の♂。羽化までは約1年を要しました。この個体は幼虫時、蛹化が近くなって黄色なってから全く土に潜りませんでした。色々試すこと約2ヶ月、最終的に小プラケに少し湿らせた朽木フレークを入れて外側をアルミホイルで覆って完全に遮光したところ、ようやく土に潜って蛹化してくれました。

今回の飼育では結局♂2個体羽化という結果に終わりました。雌雄そろったら累代も考えたのですが、ひとまずブリードは終了します。次やるときはなるべくコストを抑えてブリードしようと思います。

<ひとまず終了>