〜プラティ(Xiphophorus maculatus)〜
プラティは中米に生息する卵胎生メダカの1種です。グッピーやソードテールに近い種と考えられています。もともと赤い魚ではなく、この体色は品種改良により生れたものらしいです。流通名は"レッドプラティ"です。

こちらは"ハイフィンバルーンレッドプラティ"という名で販売されていた個体です。導入時にほとんど死んでしまいましたが、現在1匹だけ元気にしてます。ちなみに、ノーマルタイプとのハイブリッドが生まれているかは、現在のところ不明です。

2006.04.27追記:ようやくバルーンタイプの稚魚を発見!今のところハイフィンではないようです。ノーマルの個体と比べて泳ぎが下手なので、流れのない水草の茂みの中にいることが多いです。

本種は両タイプともに、写真のように底床をつついていることが多いです。そのため、餌をやらなくても生きていますが、稚魚に対してはしっかり餌を与えないと成長できないようです。

こちらは生まれたばかりと思われるプラティの赤ちゃんです。水面直下の狭いところにいることが多いので、稚魚を親による捕食から守るには、浮き草が有効だと思われます。管理人は過去にグッピーを飼育していましたが、グッピーと比べると親による捕食はあまり多くないように思います。

うちでは、稚魚がいる間はすりつぶしたテトラミンを餌として使用しています。これを使うと、親魚が細かい餌を食べるのにもたついている間に、稚魚がしっかり餌を食べられるようです。

うちでは稚魚の隔離を行っていませんが、写真のように殖えまくっています。(写真に写っているのは全て稚魚) ただし1年中繁殖しているわけではなく、水温が28℃前後になる7月〜9月頃には全く繁殖しません。

うちでの寿命は1年半ほどで、2年目の夏を越せずに死んでいきます。プラティにとって、うちの水槽における夏の高温は過酷なのでしょう。

2007.09.08追記
特に手もかけず5年間累代してきましたが、水草水槽の規模縮小に伴い飼育をやめました。

水槽データ

水槽NISSO:398x254x280(h)
ろ過Marineland:PenguinBio-Wheel 170PowerFilter(外掛け式)+スポンジろ材+給水口にtetraワンタッチフィルターのスポンジストレーナー
照明自作27W蛍光灯 を10時間点灯
底砂赤玉土の上に大磯砂(細目)
水温24℃に設定(夏季は冷却ファンを使用して28℃前後)
水草

前景:ヘテランテラ, アマゾンソード, Cy.ウェンティーグリーン

中景:南米ウィローモス, ミクロソリウム・ウェンディロブ

後景:ロタラ・ロトンディフォリア, アメリカンスプライト・ベトナム

浮草:ネグロウォーターファン

エサ すりつぶしたテトラミン or テトラフィン, 冷凍赤虫
換水週1回全水量の1/3 換水時にネメデール, KCO2溶液, 木酢液を添加