最近のハマー × アレニー
2007.04〜
不定期更新です。

前回産卵した♀は無事に脱皮を終えました。しかし、脱皮後かなり餌を欲しがるので、繁殖できるんじゃないか?と推測。今回はハマーの原種とされているアレニーの♂と交接させてみました。何でアレニーと交接させたかというと、アレニー同士で交接させてもなぜか卵が孵化しないため♀親を代えてみようと思った次第です。

そしたら脱皮後約3ヶ月で産卵しました。本種は脱皮ごとにForm1(産卵可)→Form2(産卵不可)→Form1(産卵可)…とされていますが、♀の場合はそう厳密なものでもないのかもしれません。♀は見た目でFormがわからんし…。なお、♂ではTWO-Pが見ている限りではForm1とForm2が交互に現れています。

今回は偶然産卵シーンを目撃することができました。第3胸脚の付け根から卵がポロポロと産み出されています。
産卵時♀は横に倒れて数分間卵を産んだ後…
今度は逆方向に倒れて産卵、というのを繰り返していました。産卵は休憩を挟みながら観察開始から2時間続きました。(発見した時すでに産卵中だったため産卵の全期間が何分なのかは不明)

無事孵化してくれるでしょうか。
2007.06.01追記
卵が孵化しました。現在大きい個体でTL2cmほどですが、ざっと見た感じでは全て茶色になりそうです。当然ながら茶色(Wildの形質) = 優性ということでしょう。

今回は、稚ザリのシェルターとして野外で採取してきた水草を試しました。以前は稚ザリが出る前にそのつど水草を購入していました。しかし、この季節なら野外で水草をただでゲットできます。野外の水草を使うにあたって注意しなければならないのはヒルや貝、コケなどが水槽に持ち込まれる危険性があることでしょう。そのため、今回採集したコカナダモは流水でしっかり洗浄した後しばらくベランダの衣装ケースで畜養し、導入前にもう1度これでもかってくらい流水で洗浄しました。
→その後採取水草の使用を半年くらい続けましたが、目立ったトラブルには見舞われてません。ただ、安全性のチェックはしっかり行っています。
2007.08.04追記
成長が早い♂個体はもう繁殖できそうなサイズにまで育っています。写真の個体はハサミに厚みがあり、将来が楽しみな個体です。このサイズになるまで1度もハサミを欠損することが無かったのでしょうか。

2007.09.29追記
うちでは♂の方が速く成長する傾向があり、♂に遅れること数ヶ月でようやく♀ザリたちが大人っぽいプロポーションになってきました。写真はアレニー×ハマーから生まれた♀で、最もハサミがごつい個体です。これぐらいハサミが大きいと♀といえどもかなりの迫力があり、現在最もお気に入りの個体です。そろそろ繁殖できそうですねぇ。

2007.11.01追記
産卵・脱皮後個別飼育していたアレニー♀のセメント腺が発達してきたので、今度はハマーの♂と交接させてみました。(ちなみに、前回はアレニーの♂×ハマーの♀で、今回のペアリングとは逆の組み合わせ) 数回の交接後、このハマー♂も他界。この個体の寿命も先日お亡くなりになったハマー♂と同じく2年半くらいでした。1年以上脱皮しなかったし、明らかに元気なかったからなぁ。

交接はうまくいっていたようで、卵は正常に発生していきました。写真の卵はすでに2色に分かれてますね。この写真を撮ったあと1週間経過したくらいで一人歩きを開始する稚ザリを確認できました。

その後無数の稚ザリが生まれました。トラブルもなくほとんどの個体が稚ザリになれたようです。あまりにも多すぎるのでとりあえずサバイバルさせています。
稚ザリの孵化後、母ザリは脱皮を機に別水槽に移しました。現在は姪っ子(アレニー♂×ハマー♀のヘテロ)たちと一緒に暮らしています。写真中央奥が今回産卵した♀(純粋なアレニー)です。1世代違うと体の大きさがずいぶん違いますね。産卵した♀はその後脱皮するので、産卵するたびにどんどん大きくなっていきます。