最近のアメザリ
2007.11〜
不定期更新です。

これまでにF1同士で何回か交接させていましたが、一向に抱卵の気配はありませんでした。ですが、9月ごろから♀のセメント腺が発達し始めました。その後しばらく待ち、セメント腺が十分に発達した状態で交接させました。♂♀バケツに投入してから2時間半後、ようやく交接してくれました。よーやく交接した…と思っていたら、その後ナント6時間39分も交接してました。なぜこんなにも長時間くっついていたのでしょうね?不思議です。

お勤めを終えた♂。好物の冷凍枝豆(中国産)を食してます。最近ちょっと偏食気味なんだよなぁ。
交接から2日後、♀が遊泳肢(卵がくっつくところ)を掃除しているのが観察できました。一番後ろの脚を使って、遊泳肢を掻くようにしています。この行動は産卵の数日前に行われるとされています。
そして遊泳肢の掃除から3日後、抱卵を確認。写真は抱卵確認後1週間経過した時に撮影しました。卵の色は産卵直後から変わらず、黄色をしてます。ちゃんと受精してくれたのだろうか…??無事孵ってくれることを願っていますが、ヒーターを入れてないので孵化するまでにはかなり時間がかかりそうです。
2007.12.23追記
卵はその後アズキ色に変化し、そして抱卵から38日後に孵化を確認しました。
拡大してみると、目や脚があるものの妙に頭でっかちな状態です。例えるならオタマジャクシのような感じでしょうか。本によると、これは卵から1回孵化した状態で胴体の先端にある糸で母親にくっついているらしい。この後2回脱皮したのち一人歩きを開始するとのこと。一人前の稚ザリになるまでにはもう少し時間がかかるようですね。

下の写真はアメザリではなくミステリーですが、多分こんな状態です。クリックで拡大。
2008.01.09追記
抱卵後46日目。あまり変化なしです。水温は15℃。
抱卵後51日目、ようやく稚ザリの1人歩きを確認しました。前の写真ではオレンジ色だった頭胸部が白っぽくなっています。オレンジ色の器官は魚類などにおけるヨークサックみたいなものなのでしょうかね?ちなみに水温は15℃でした。本種の卵の発生が進む下限温度は10℃とか12℃と言われていますので、1人歩きに至るまで15℃前後を保ってくれてよかったです。
同居のミナミヌマエビの脱皮殻を食す稚ザリ。水温は低いままですが、食欲はあるようです。

稚ザリの中には白い個体もチラホラと見られます。ハマー×アレニーの時みたく比率が気になります。でも、数が多すぎ…。ざっと見ても200個体は軽く超えているでしょう。

白は体内の器官が見えて面白いです。眼のうしろに見える真っ白な部分は胃石ですかね?

2008.03.08追記
稚ザリの一人歩き確認後43日目に母ザリが脱皮しました。この個体も、ハマー×アレニーの♀と同じく脱皮後10日ぐらいでようやく体が固まりました。やっぱ低水温(12℃前後)が原因かなぁ?

今回の脱皮で全体的に色が薄くなり、ハサミは黄色っぽくなりました。TLは9cmぐらいです。現在食欲全開モードらしく、餌をガツ喰いしています。