最近の淡水コシオリエビ
2007.06〜
不定期更新です。

2007.06.28
うちでは3個体飼っていて、各個体1回ずつ脱皮して一回り大きくなりました。これで成体になったと思うのですが、一向に繁殖する気配がありません。そこで、水温変化によって繁殖を誘発できないかと考え、冷水による1/2換水を試みました。

そしたら翌日1番でかい個体が死亡。アメザリ等の強健種と違って非常にセンシティブみたいです。

立派な個体だったので亡骸は乾燥標本にしました。若干オレンジ色になりましたがまずまずの出来栄えです。
ボス亡き後、残った2個体は仲良く流木の下にたたずんでいます。これはペア?という期待もむなしく、その後両方とも♂であることが判明。ってことは3個体購入して全て♂だったということになります。そりゃ繁殖しませんねぇ。
コシオリエビはカニやエビ、ヤドカリを含む十脚目(現在はエビ目と呼ぶのが一般的かも)に属します。十脚目はその名の通り10本の脚を持つことが特徴です。コシオリエビでは、ハサミ2本、歩脚6本で、残りの2本は普段は尾扇の中に隠されています。時折、この隠し腕(写真の白い棒状のモノ)を尾扇から出して足の付け根をポリポリと掻いているのを見かけました。そこで足の付け根を良く見ると…
なんかヒドラみたいなのが。掻いていたのはこいつらがくっついていたからなのでしょうか。多分エサのおこぼれをもらって生きている生物だと思います。ひょっとしてこいつらもコシオリエビにくっついたままはるばるペルーからやってきたのでしょうか?しかし、放置していたらいつの間にか消滅しました。うれしいような、悲しいような。
あと、たまに砂に潜る習性があります。体が扁平なのはこのためなのかもしれませんね。

2007.09.20追記
最大個体亡き後♂2個体で飼育してきましたが、2007年8月に2個体ともお亡くなりになりました。最初から♂しかいなかったので繁殖は無理だったわけですがですが、できることならベビーが見たかったなぁ…
2008.01.27追記
全個体の標本が完成しました。右が通常時で左が尾扇を出した状態。
裏返すとこんな感じ。
普段こんな感じで第5胸脚は格納されていますが…
引っ張り出すとこんな感じです(上の写真とは別個体)。ジ・オの隠し腕っぽくないですか?

<終了>